ゆるやかな緑のアーチ
2002年9月10日
 イギリス風景式庭園をぐるっと囲む大木のサクラ。
 春には一面をピンク色に染め上げ、夏には憩いの木陰を作り出したサクラの葉も、少しづつ色づき始めました。
 木々の足元、緑色の芝生と茶色い大地の間に弧を描く、ゆるやかなアーチ。
 秋色に染まり始めた葉が輪郭を描くように、はらはらと風に舞っています。
 幹をぐるっとやわらかく囲むアーチ。
 この輪郭は木の大きさをあらわしています。
 土の部分がちょうど枝の広がっている部分。
 見上げてみると、輪郭に沿って大きな枝がのびています。
 陽射しをたっぷり浴びて、夏のあいだ憩いの木陰を作り上げたサクラたち。
 枝の長く伸びた木は、大きな輪。小ぶりな木は、小さな輪をそれぞれ描いています。
 雨上がりの地面に広がる、奥深い緑色の苔も印象的。
 どっしりと根を張るサクラ。秋色に染まった葉が、土をあたためはじめます。
 たっぷりと潤いに満ちた自然の色彩は、いつもよりもよりいっそう深みを帯びています。