御苑ニュース 
夜の御苑を探検しよう
2003年8月2日
 身近な自然とふれあう母と子の森自然教室の、夏の恒例イベント・夜の森の探検を行いました。
 心配されたお天気も、当日はきれいに晴れ上がり、まさに探検日和。
 子供38人、大人37人、計28家族75人のみなさんが参加しました。
 
 「みなさんどちらからいらっしゃいましたか?」
 6つのグループに分かれて、まずは新宿御苑森の会リーダーの紹介と、参加者みなさんの自己紹介。
 森に入るにあたっての、生き物たちと接する心得を交えながら、今日のスケジュールについて話しました。
 明るいうちに、森の生き物観察を行います。
 「こっちにあったよ!」「あっちにもあるよ!」まるで宝探し。セミの抜け殻を探します。よーくみると、大きさや触覚の長さが異なります。大きいのはミンミンゼミ、小さいのはニイニイゼミなどなど、ルーペを使って観察します。
 今年の夏は寒かったためか、全体的にセミは少なく、2種類しかまだ出てきていませんでした。
 休憩をはさみ、時刻はもう7時に。夕闇の園内が静寂のベールに包まれ始めました。
 はじめに散策した森を、懐中電灯の明かりを頼りに静かに観察します。この暗いという感覚は都会の子供たちにはとても珍しいようで、森の中を明かりを照らしながら歩くこと自体に興奮した様子でした。
 そんな闇に包まれた森の中では、いくつもの命が生まれようとしています。子供たちも神妙な面持ちで観察します。
 「静かに、そーっと見守って」土の中から出てきた命は、子供たちと同じくらい。じっと土の中でこの日がくるのを待っていたのです。
 全身で確かめながら、羽化の場所を探すセミの幼虫。さあ、第二の人生の出発地点が決まったら、あとは全身全霊かけてゆっくりと羽化を始めます。
 月光に輝く薄い緑色の羽化したてのセミを見届けて、プログラムは幕を閉じます。
 入口ゲートで全員集合。さあ、夜の森はどうでしたか?
 夜の御苑で繰り広げられる生き物たちの世界。今度は昼間の御苑もぜひ楽しんでください。さっき見守ったセミに出会えるかもしれませんね。