御苑ニュース 
雨の園内で見つけた宝石
2003年8月14日
 8月8日の立秋から一週間。残暑というよりは本格的な秋の訪れを感じます。
 今日は朝からしとしとと雨の降る一日。木々も草花もスローダウン。眠ったように静かな園内で、羽を広げたツバメが芝生の上を低空飛行しています。
 今年は夏の花々の開花が遅く、秋の花々の開花が早い様子。旧新宿門そばのハギのつぼみもいくつか開き始めてきています。
 やわらかな葉の上にこころころ輝く雨露。まるで宝石をちりばめたようです。
 風に揺れる枝をながめていると、木々や草花の持つ自然の時間の流れに、体がゆっくりと同化してゆきます。
 まるで寄せては返す波のよう。空からこの地へ帰るわずかな時間を、木々の葉の上で過ごす雨露。存在のはかなさゆえでしょうか、つかの間のきらめきが永遠の美しさにも思えてきます。
 こんな日はスロービジョンで自然にふれあう。
 どうしてこんなになっちゃったんだろう?なかにはこんなユーモラスな形の葉も。
 美味しいところだけをつまみ食いをしたような、ギザギザの葉っぱ。しかも左右対称で、間隔も均等な食べ跡です。
 う〜ん、自然の造形美?それとも、生き物の驚異??
 ボリュームたっぷりのドームとまではゆきませんが、秋の園内を物静かに彩るハギ。
 親指の爪くらいの大きさの赤紫色の小花が、枝先にぽつぽつとつぼみを開き始めています。
 半袖から長袖に着替えるように、夏物を片付けて秋物を用意するように、花々も季節の変化には敏感。私たちと同じように、秋の準備をもう始めているようです。