御苑ニュース 
薄紫の小花・ツルボ咲き始め
2003年8月10日
 プラタナス並木の足元を軽やかに彩る薄紫色の花。
 フランス式整形庭園で、ツルボがつぼみを開き始めました。例年、お盆明け頃に咲き始めるのですが、今年はやや早めの開花です。
 ロマンチックな雰囲気ただよう並木のベンチでは、読書やおしゃべりを楽しむ方も。お気に入りの場所を探して、新宿御苑で避暑のひと時を楽しんでいます。
 春のつくしんぼのような、黄緑色の茎がいくつも伸びています。そーっと、そーっと。顔をのぞかせた花芽たち。満開期には一面のじゅうたんになります。
 蔓のような花穂をつけることが、蔓穂(ツルボ)の名前の由来。穂が連なる連穂(ツラホ)が転じたとの説もあります。
 また、長い柄をつけた花を、大名が用いた参内傘に見立てて、サンダイガサの別名もあります。
 夏の花々は昆虫たちにとって貴重な栄養。
 まだつぼみの残る花穂の、開き始めた花を選んで、抱きつくようにミツバチたちが花の中に頭を入れています。
 足元に視線を落とさなければ見過ごしてしまうほどの、やわらかな色彩の小さな花ですが、花を取り巻く生き物たちの世界が実に豊かに広がっています。