御苑ニュース(2002年8月) 


大きな幹を抱きしめて
2002年8月7日
残暑をむかえ、夏から秋へ。ゆっくりと移り変わる季節。
陽射しもいくぶん和らぎ、園内を吹き渡る風も涼しさを増してきました。
シャシャシャシャ♪ミーンミンミン♪
肌を刺すセミの声。
涼感のある音色は、勢いよく流れる水の音にも似ています。
母と子の森は園内でもとくににぎやか。
目をつむると、どこか別の世界にいるような気持ちになってきます。
新宿門そばの大木のモミジバスズカケノキに、小さなセミの抜け殻を発見。
前方にそびえる幹に向かって挑む姿は、まるでロッククライマーのようです。
地上に伸びる太い根を越えて、幹を登ってきたセミ。
この足元にも、まだまだたくさんのセミの赤ちゃんが眠っているかもしれません。
大いなる自然の揺りかごにのなかで、目覚めの時を待つ生きものたち。
小さな生きものたちがこの地上に生まれるまで、モミジバスズカケノキは落ち葉で土を温めつづけます。
そして目覚めの朝。
大きな幹をしっかり抱きしめて、ひと夏の命が生まれた足跡が、大きな幹にしっかりとありました。
できごといろいろありました<ニュースバックナンバー>
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8/7 鮮やかな緑に包まれて
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