御苑ニュース 
リョウブみごろ
2005年7月17日
 千駄ヶ谷門そばのツツジ山で、リョウブがみごろをむかえました。
 リョウブは林や丘陵地に自生する落葉高木。御苑のリョウブはまだ若木なのですが、まだら模様に樹皮がはがれる、サルスベリのような幹が特徴です。
 初夏の梅雨時期に、淡いクリーム色の小花が房状に集まった花が咲きます。
 漢字で書くと令法。古くに、リョウブの葉を食用としたり、乾燥させたものを保存し飢餓に備えるなど、救荒植物として法令を定めて、種子を配布したことが名前の由来です。
 現在は庭木としても植栽されるほか、工芸品の材木や、家屋の床柱などにも用いられています。  
 木の高さは3mちかく、花も枝先2m近いところに咲いていますが、小さな小花にはアリやハチなど、たくさんの昆虫が集まっています。
 虫たちの間から顔を近づけ、花の香りをかいでみると、ほのかに甘い香りがしました。
 時代を超えて受け継がれる植物の営み。人間から昆虫まで、生き物たちの命をしっかりと支えているのです。