御苑ニュース 
こんがりキツネ色!ガマ
2003年7月17日
 武蔵野の雑木林のような母と子の森は、都会の子供達が動植物にふれあえる場として、1985年に御苑の一角に設けられた自然観察フィールドです。
 かつてはどこにでもあった小さな森には、草木が茂り、セミやトンボなどさまざまな生き物たちが暮らしています。
 この時期ちょうどみごろをむかえるガマ。
 大形の多年草で、茎丈2mをこえるものも。葉先にトンボが羽を休めたり、水面を小魚が泳いでいますが。また、カエルもこのガマの足元で産卵をします。
 まるで池の中に森が出来たよう。生き物たちにとっては格好のすみかのようです。
 ちょうどこんがり焼いたソーセージのような形の、ちょっと面白い花が咲いています。
 ガマは雌雄同株。一つの中に雄花と雌花があります。

上の細長い部分が雄花

下の太い部分が雌花
 こんがりキツネ色のこちらはヒメガマ。
 ガマよりも黄色味が強く、やや細めで、長いのが特徴です。
 雄花と雌花のあいだに隙間が開いています。
 こちらはコガマ。温室の中庭にあります。
 ガマやヒメガマとくらべると、かなり小ぶり。
 秋に綿毛になるガマの穂は因幡の白兎でもおなじみですが、花粉は蒲黄(ほこう)とよばれ、止血剤として用いられています。
 また、観賞用としてスイレンと並べて池に植えたり、ドライフラワーなどにも用いられています。