御苑ニュース 
透け透けの葉っぱ
2003年7月15日
 あれっ?なんだこりゃ?
 母と子の森の休憩所そばで不思議な葉っぱを見つけました。
 たしかこれはカラムシ。イラクサ科の多年草で、繊維をとるために栽培されています。
 まるできれいに食べ終わった魚の骨のような、葉脈だけの葉っぱ。枯れているわけではなさそうだし、と観察していると、小さな虫を発見しました。
 これはフクラスズメ。黒い体にオレンジ色の手足が特徴です。
 ガの一種で、イラクサ科の植物を主に食べます。
 体長は5cmほど。まだ小さいのですが、これからクリーム地に黒い縞と赤い斑点の派手な幼虫に生長します。
 刺激を受けると体を激しく振るのが特徴で、時には葉のついている株ごと大きく揺らして鳥などの天敵から身をまもるそうです。
 硬いところだけを残して、ほんとうにきれいに食べられたカラムシ。
 残った葉脈も、まるで自然のレース編みのようです。
 まるできれいに食べ終わった魚の骨のような、葉脈だけの葉っぱです。
 「ミーン、ミン、ミン」ニイニイゼミに続いて、ミンミンゼミも鳴き始めた母と子の森。新宿御苑に夏の到来を知らせるセミの鳴き声が、生い茂る緑の森に響き渡ります。
 さあ、夏はもうそこまで。やってくる生き物たちの足音に耳をすませてみませんか。