御苑ニュース(2001年7月) ![]() |
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室町時代の「御伽草子(おとぎぞうし)」には、『天雅彦をたずねて天にのぼった長者(天雅彦草子)』という七夕のはじまりのような話があります。また、奄美大島には、『猟師ミケランと天人女房』という、日本各地に伝わる天女伝説と結びついた、七夕物語にとてもよく似た話が残っています。 日本だけでなく世界各地でも織姫星(こと座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)にまつわる話が伝えられています。ギリシア神話では、美しい妖精ニンフとたて琴の名手オルフェウスの恋と別れの話が、フィンランドには愛しあった夫婦が死後に光の橋(天の川)を渡って再会するという昔話があります。 |
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| 古来の日本には、女性が先祖の着物を機織り機で織り、棚にのせて供える『たなばた』とよばれる習慣がありました。これは仏教伝来後にお盆の準備をする7月7日に行われるようになります。そしてその後中国から伝えられた織姫と牽牛の『七夕』の話と結びついて、現在の七夕の話として伝えられるようになりました。 古来の風習では、サトイモの葉に降りた朝露で墨をすり、芸や技の向上を祈ってカジノキの葉に願いごとを書きました。 雄しべの飛び出た花(5月) 赤く熟した実(9月) |
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カジノキはコウゾとよく似ていて、葉ではなく樹皮から和紙や布を作ることができます。万葉集では『タヘ(細布)』、『ユウ(木綿)』とという名前でたびたび登場します。現在でも東南アジアの各地でカジノキの幹を叩き伸ばしたタパとよばれる樹皮布が製作され、伝統行事等に用いられています。 日本神話では、カジノキの葉は、水の神スサノオと太陽の神アマテラスの間に生まれた三女神として登場します。彼女達は詩歌と音楽にとても優れていました。また、サトイモの葉は天の水を受ける傘であり、7月7日の朝露はこの三女神が降らせた天の川の雫であると言われています。短冊に芸や技の向上を願ったのはそのためなのです。 旧暦の7月7日は盛夏ですが、新暦の7月7日は梅雨の最中。雨降りで七夕の夜になかなか晴れた夜空を眺めることはむずかしい。また、雨で天の川の水かさが増して織姫と彦星は川を渡ることが出来ないのでは? 心配はご無用。雨の中でもカササギたちが翼を並べて天の川に橋をかけてくれるのです。そのためカササギたちの頭の羽が翌日には薄くなっているとか。 また江戸時代には、七夕の晴れた夜、水をはったたらいに織姫星と彦星を映し、風で揺れる水面の二つの星の光が重なるのを見守ったそうです。 |
| ふりそそぐ太陽。今年は空梅雨でした |
| 7/13 夏が来た! 7/20 インターネット自然研究所オープン! 7/29 第2期新宿御苑ガイドボランティアがスタートします |