御苑ニュース 
甘い香りを漂わせてヤエクチナシ開花
2003年6月22日
 梅雨の中休みの週末。
 夏の到来を実感する陽気ですが、家族連れやグループなどのみなさんが、新宿御苑で緑陰で憩いのひと時を楽しんでいます。
 甘い香りに誘われる6月。
 新宿門ゲートをくぐると、花の香りがかすかに漂います。
 深緑色の葉の茂る枝先に、つぼみをひらきはじめたヤエクチナシ。
 蕾のときはソフトクリームのような形をしていますが、咲き開いてゆくと花びらが黄緑色から純白に変わります。
 この湿り気のある梅雨時期だからこそ、より強く感じるのでしょうか。目を閉じてふぅっと香りをかぐと、まるで体の中にまで花が咲いたような、そんな甘い気持ちになります。  
 クチナシは果実が赤く熟しても口が開かない「口無」が名前の由来。
 八重咲きや斑入り葉ななどの園芸品種があります。
 クチナシの実はおせち料理のきんとんの色づけなどに用いられますが、鎮痛や消炎に効果のある漢方薬としても利用されています。