つぼみふくらむアジサイ
2002年5月21日
緑鮮やかな季節をむかえた新宿御苑。
満開をむかえたフランス式整形庭園のバラ花壇。さんさんと降りそそぐ太陽に、甘い香りをいちめんにただよわせています。
外周ぞいでつぼみをふくらませているのは、アジサイ。緑陰の深まる木陰で、鮮やかな緑色の葉が輝きます。
待ち針の頭が並んだようなちいさなガクアジサイのつぼみ。
黄緑色からクリーム色、水色にゆっくりと変化しています。
こちらはアジサイ。
枝先に手まりのように球状に集まって花が咲きます。
中央の直径1〜2mm部分が花です。花びらのように見えるのは、装飾花と呼ばれるがく片。これは目立たない小さな花にかわって、花粉を媒介する昆虫を誘い込むために植物が編み出した仕掛けのひとつです。

むにゅむにゅむにゅ・・・
顔を近付けてみると、小さなおしゃべりが聞こえそう。
雨をうけながら七色に変化するアジサイ。その艶やかさに魅せられたのは日本人だけではありません。江戸時代後期に日本に滞在したドイツ人のシーボルトは、アジサイに恋人・お滝さんにちなむ学名をつけたといわれています(Hydrangea otaska ※ただし現在は使われていません)。
日をうけながら大きく広がるやわらかな若葉。大きな葉の中にしっかりときざみこまれた葉脈。つややかに輝く葉に、ちいさなアジサイのつぼみの花が咲きました。