甘い香りいっぱい!バラ満開です
2002年5月18日
新宿御苑の初夏の代表花・フランス式整形庭園のバラが満開になりました。
たっぷりの雨をうけて、潤いに輝く花びら。ころんとしたやわらかな雨露が、花びらに軽やかに踊ります。
雨上がりのちょっと重い水の香りにいっそう深く香る、たっぷりと甘いバラの香り。
約60種500株の花々が咲き誇るバラ花壇。赤・白・黄色、色とりどりに咲き誇るバラの花々を楽しみましょう。
ヨーロッパの歴史をたどると、バラは姿や色形よりも芳香が重要で、ローマ時代の紀元1世紀頃、ローマの町にはたくさんのバラの香料店が軒を並べていました。ネロ皇帝は宮殿で開かれた宴会で、天井からバラの花を降り注いだり、バラの香りをつけたぶどう酒やバラの花入りのデザートをふるまったといわれています。
日本でのバラの歴史は古く、万葉集に『うまら』として登場したノイバラが始まりです。
この「うまら」が「まら」になり、転訛して「バラ」という和名になりました。
「古今和歌集」や「枕草子」などには、『そうび(薔薇)』が登場しますが、これは中国からの渡来種であるといわれています。
江戸時代には、日本の野生バラ・ノイバラを詠んだ俳句が登場します。
路にたえて 香にせまく咲く イバラかな(与謝蕪村)
古里は 西も東も 茨の道(小林一茶)
語り継がれる花の香り。先人たちの詠み上げた言葉の美しさ、そして情景の美しさが、時代をこえて心に響きます。