御苑ニュース 
特色あふれる里桜がみごろです
2003年4月7日
 日本庭園で特色あふれる里桜がみごろをむかえました。
 ソメイヨシノやヤマザクラとはまた違った魅力の園芸品種の里桜。
 新宿御苑では、代表品種のイチヨウをはじめ、約30種類の里桜が楽しめます。
 その里桜がみごろをむかえる4月中旬が、御苑の桜の最も美しい時期です。
 旧御凉亭から上の池にむかう流れの途中、藤棚のそばで大きなアーチを描くのはシロタエ。弓なりの枝先に大輪の花が咲いています。
 ちょうどそのむかいには、3月中旬にみごろをむかえた、御苑の桜の中で最も花色の濃いカンヒザクラ(寒緋桜)の紅色のじゅうたん。土も褐色から小さな草の緑色に染まり始めてきています。
 シロタエ(白妙)は5分咲き。日本庭園や下の池など園内各所に約11本あります。
 大輪八重咲きで、まん丸の純白の花びらが特徴。花が開いたあとで黄緑色の若葉が伸び始めます。
 新宿御苑では「アマヤドリ(雨宿)」という名前で伝わっている木が多いのですが、学術調査によりこのシロタエと同一品種であることがわかりました。
 こちらはシラユキ(白雪)。日本庭園やイギリス庭園など園内各所に約11本あり、ほぼ満開をむかえました。
 大輪一重咲きで、細い枝が横向きに伸びるのが特徴です。
 1908年に荒川堤で発見され、その後関東を中心に広まりました。「オキナ(翁)」や「カリギヌ(狩衣)」とよばれる桜も、同じ品種であると考えられています。
 レストラン前でつぼみを開き始めたのは、アラシヤマ(嵐山)。
 紫褐色の若葉と、紅紫色の上品な花です。
 オオヤマザクラとオオシマザクラの交配種ではないかと考えられている品種で、江戸時代末期から記録があります。
 枝が上向きに伸びるのが特徴で、大きいものでは高さ10mをこえる大木になります。
 日本庭園の橋のそばに咲く、ベンドノ(弁殿)。日本庭園と下の池に約3本あり、ほぼ満開をむかえました。
 ほんのり香り漂う紅色の花。紫褐色の若葉も鮮やかです。
 葉の多い茂る夏の時期にはわかりにくいのですが、この花の時期はお互いの顔を見るいいチャンス。
 あっ、お隣さんはベンドノ!向いはシラユキというように、桜の花々もそれぞれに特色あふれる顔があります。みごろの花々に会いにきませんか。