御苑ニュース 
ヤエベニシダレ開花
2004年3月25日
 春の花の咲く頃に降る雨を「催花雨(さいかう)」とよびますが、この一週間はまさにその雨続き。
 今年はソメイヨシノも例年よりもずいぶんと早くに開花しましたが、ふくらんだつぼみは咲き進むことなく、じっと雨の上がるのを待っていたようです。晴耕雨読の足踏みの一週間で、新宿御苑の桜たちは例年並の開花ペースに戻りつつあります。
 時折見せる晴れ間。といっても、空は春霞の乳白色。下の池では、満開をむかえたシダレザクラの隣で、鮮やかな紅色のヤエベニシダレがつぼみを開き始めました。
 まるで小さな姫リンゴのような、ヤエベニシダレのつぼみ。球状にまるまった花びらのまんなかから、爪楊枝でもくわえるように、黄色いめしべがちょこっと伸びています。
 満開期にこんなに花を洗うとはおもってもいなかったでしょう。今年のシダレザクラの白さといったら、純白といってもよいかもしれません。
 やわらかな枝いっぱいに咲いた花は、白い空に今にも消え入りそうな薄弱さですが、刺し色となった鮮やかな若葉の黄緑色が、シダレザクラに生気をよみがえらせています。