御苑ニュース 
温室植物観賞教室を開催しました
2006年2月4日
 最低気温−0.7度という久々に肌寒い立春の今日、新宿御苑では温室植物観賞教室を開催しました。
 昭和30年代に創設され、当時は東洋一といわれる規模を誇った歴史ある御苑の温室。先日韓国の研究生ご一行を案内したときに、種類の豊富さに驚かれましたという温室職員の話に、期待で胸を膨らませながら、いよいよスタート。まずはじめはアーチ型のヤシ室に足を踏み入れます。
 日頃口にしていた嗜好品のカカオ、バニラ、コーヒーの実を目にすると、「へ〜、そうなんだ〜」と感嘆の声が漏れました。食べ物はおなじみですが、実はこんな実から出来ているのですね。植物に身近な親しみを感じ始めた参加者のみなさんは、「この実の中はどうなっているんですか?」、「この木の名前のいわれはなんですか?」と、その興味の幅は次々と広がっていきました。
 亜熱帯室ではたわわに実ったブンタンを発見。タイリンヒメフヨウや、木になるアボガド、新宿御苑で作られた福羽イチゴについて紹介しました。
 次は観賞室の隣にある温室の作業場にちょっと立ち寄り、先ほど見たブンタンの実の重さをあててみました。はかりに乗せてみると2.8kg。続いてジャスミン茶や、バニラ、御苑で採取されたコーヒーなどを紹介すると、「わあ、いいにおい!」、「御苑で採取されたコーヒー?」などなど、さらに話題に花が咲きました。
 中庭では、昨年咲いためずらしいリュウゼツランの花茎を観察。茎を割るとヤシの実の中身のように繊維がふわふわとしています。見た目は軽そうですが、手にとってみると「思ったより重い」との声も。
 最後は、今を盛りに咲き誇るラン室へ。ランは虫によって受粉が行われる虫媒花なのです、と紹介している最中に、ランの花にハエがとまる一幕も。意外な昆虫が一役買っているんですね。