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北宋の画家・郭煕(かくき)の詩・「山水訓」の中に、『春山淡冶(たんや)にして笑うがごとく、夏山は蒼翠(そうすい)にして滴るがごとし。秋山は明浄(めいしょう)にして粧うがごとく、冬山は惨淡(さんたん)として眠るがごとし』という言葉があります。 春夏秋冬の山をそれぞれ「山笑う」「山滴る(したたる)」「山粧う(よそおう)」「山眠る」と季語に表現しました。 冬の灰色から淡い緑色に変化してゆく春の山。萌えだした樹木や草花のおしゃべりが聞こえそうです。 そんな里山を思わせる、御苑の西側にある母と子の森にも春がやってきました。 ラクウショウのちょうど後ろに、ぼんぼりのようにほのかに明るく浮かびあがるツバキカンザクラ。葉を落とした木々の間にぱっとはなやかな彩りをそえています。 青空に飛び回る野鳥たちの声を聞きながら、なにかなつかしい風景を思い出しました。 |
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| ツバキカンザクラは、愛媛県松山市の伊豫豆比古命神社(椿宮)に原木があります。 桃色の小さな丸い花びらに長く飛び出た雄しべが特徴です。 愛媛県を中心に栽培されていますが、枝が枯れるなどの病気の被害を受け、あまり大きくは生長しないそうです。 東京ではあまり栽培されていないので、新宿御苑の大木の椿寒桜はとても貴重であるといわれています。 |