御苑ニュース 
咲き誇る伝統の江戸菊花壇
2006年11月9日
 新宿御苑の秋を彩る菊花壇展。会期の半ばを過ぎ、つぼみがちだった花々も咲きそろい、ちょうどみごろをむかえています。
 新宿御苑の菊花壇の中で、最も古い歴史のあるのが「江戸菊花壇」。明治11年に花壇の展示が始まり、その歴史は約130年にもなります。
 江戸菊は江戸時代に東京で栽培が始まった中菊の一品種。当時はこの菊が主流であったことから「正菊」とも呼ばれています。
 新宿御苑では1本の菊を29本に枝分けする「篠作り(しのづくり)」に仕立てます。1本づつ寄せ植えにしたようにも見えますが、実は同じ株から花が咲いているのです。
 黄・白・紅の3色の花を3列に段差をつけて植え込む、配色の美しさも特徴です。正面から横からと見る角度によって、花壇の雰囲気が変わります。  
  花びらが様々に変化する狂いの芸が特徴で、別名「狂い菊」とも呼ばれている江戸菊は、花びらが開いたり丸まる様子が鑑賞のポイント。1株の中でも表情豊かにその姿を変える姿は圧巻で、個性豊かな花びらは、一枚一枚まるで生きもののように、内側に丸まったり外側に広がったりと変化しています。
 時代をこえて愛され続けた、魅力あふれる菊の花々を愛でてみませんか。