御苑ニュース 
樹木観察教室開催
2005年11月24日
 秋晴れの清々しい空に、ユリノキの黄葉が映えています。気温も15℃まであがり、絶好の散歩日和となった今日、樹木観察教室を開催しました。今回は新宿御苑の中の生態系にも興味を持っていただけるよう、樹木と鳥のかかわりもご紹介させていただきました。
 まずは、新宿門近くで台風にあったように地面にたくさんの実や葉を落としている木を観察。これはナンキンハゼです。野鳥が好んでこの実を食べ、ついばむ際に殻や葉、小枝を一緒にとってしまうので木の下にそれらがたくさん落ちているのだそうです。
 レストランゆりのきの近くに並んでたっている「エノキ」、「ケヤキ」、「ムクノキ」。皆同じニレ科の植物なので、よく似ています。「3種それぞれの落ち葉を拾ってみてください」。落ちている葉を拾って、その特徴から見分けるポイントを解説。「これは何かしら?」皆さん楽しそうに落ち葉を拾って見比べています。ケヤキ、ムクノキの実はたくさん落ちているのですが、エノキはなかなか見つかりません。この実は鳥が大好きなので、ほとんど食べられてしまったようです。
 新宿御苑には冬になると多くの水鳥がやってきます。その中でもカモやオシドリなどはドングリを食べます。水の中に落ちたドングリは潜って拾います。そんな様子をフィールドスコープ(望遠鏡)で観察。可愛らしい仕草に歓声がもれます。
 これらの他にもハクモクレンの冬芽やドングリ、イスノキの虫こぶなどを観察しました。「新宿御苑の中で自分の木を決め、四季を通じてその木に会いに来てください。1本の木をよく知ることで、色々な木のこともわかってきます。」講師を務めた庭園科長からのこんなメッセージが、参加者の方々の心に残ったようです。