御苑ニュース 
大作りの珍妙
2003年11月11日
 「その仕立てはキク栽培の極致と言っても過言ではない。東京の新宿御苑では大作りと称し、平成12年には752輪を記録。世界に類を見ない花芸術である。(『花おりおり』)」
 先週の朝日新聞朝刊で紹介された新宿御苑の大作り花壇。菊花壇展の白眉のひとつです。 
 この菊花壇展に用いるすべての菊は、日本庭園の裏側にある栽培所で育てたもの。開催前に日本庭園に移動し、庭園内に設けた上屋(うわや)とよばれる建物の中に、鉢ごと直に植え込みます。
 どれも1年間で仕立てたものですが、もっとも規模の大きなものはこの大作りで、今年一番輪数の多いのは黄花の株で439輪もの花が咲きました。
 非常に珍しいのですが、ちょっと変わった咲き方の株もありました。鮮やかな黄色のドームから、白花のカップルがちょこんと顔をのぞかせています。
 半円形のちょうどてっぺんの一番見晴らしのいい位置に咲いている姿に、「なんだろう?」と、みなさん興味津々。
 担当職員によると、これは先祖還りという現象。芽を継ぐときに、株の持っていた昔の色彩が花にあらわれたものだそうです。
皇室ゆかりの新宿御苑菊花壇展 11月1日(土)〜15日(土)開催 (期間中無休)