台風一過のセミのコーラス
2002年10月2日
 猛スピードで東京を走り去った台風21号。
 木々を大きく揺らしたのでしょう。足元一面にに小枝や葉が落ちています。
 ふりそそぐ太陽がまぶしい、澄み渡った青空の台風一過の朝。
 各所で元気に鳴く秋の虫たちのコーラスの中に、なにやら懐かしい声を見つけました。
 ツクツクホーシ!ツクツクホーシ!!
 わっ!セミだ!
 園内も今日は上着を脱いだ来園者の半袖姿が目立ちました。
 夏を思い出して。快晴の新宿御苑では、セミたちが鳴き始めています。
 日を浴びてまっすぐに鮮やかな影がのびます。
 イギリス風景式庭園をぐるっとかこむサクラの足元には、苔むした緑色の大地が広がります。
 まるで波打ち際に流れ着いた貝のように、色づき始めた葉が並んでいます。
 花の春、緑の夏、そして実りの秋。
 黄、赤、茶。1本の木からさまざまな色彩が生まれる季節。紅葉を鑑賞する、花の咲く喜びにも似ています。
 自然の美しさはひとつの芸術かもしれません。それは木々の生き方にも似ています。